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  • サンドブラスト【装飾編】2017年07月06日

    当社でできるサンドブラストの表現をご紹介する3回目は「装飾編」です。

    サンドブラストでは文字や家紋だけでなく、幾何学模様やイラストなどを彫ることもできます。

    今回のブログでは、花のイラストを使ってみました。

    お墓の場合、近年ではご家族の好きな花や故人の好きだった花などをワンポイントで彫り込むことが増えてきています。

    (竿石・花立に入れられることが多いです。)

    例えばそういう時に今回ご紹介する4種類の中から仕上がりをお選びいただければと思いますので、以下ご紹介していきます。

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    1つ目は【線彫り】です。

    イラストのアウトライン(輪郭)を彫ります。

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    2つ目は【立体彫】です。

    今回のような花の場合は花びらや葉を立体的に彫ることで、より本物らしい仕上がりとなります。

    デザインや大きさによってはあまり立体感を出せない・出来ない場合がありますので、事前の打ち合わせが必要です。

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    3つ目は【彫り込み】です。

    イラスト全体を均一に彫り込みます。

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    4つ目は【立体彫(色付き)】です。

    2つ目でご紹介しました立体彫に着色をすることで、仕上がりに彩りが加わります。

    数年〜で色がくすんだり、落ちてしまう可能性があります。

    それでは一覧でもご覧ください。

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    いかがでしたでしょうか。

    3回に渡り、当社でできる文字・家紋・装飾のサンドブラスト仕上げについてご紹介いたしました。

    デザインは形、石種、文字(家紋・装飾)が三位一体となって初めて一体感が出るものです。

    とかく形と石種ばかりが語られることが多いのですが、サンドブラストでの表現をうまく取り入れられることで更に思い入れのある製品が完成します。

    ただし、石種によってはサンドブラストの表現が分かりにくいものもあります。

    詳しくは石材店さんにご相談ください。

    また、今回紹介しました彫り方は全て当社で可能です。当社で彫ったものを撮影しました。

    彫ったサンプルは当社にありますので、ご来社いただいてご確認いただくことも可能です。

    (お墓の建立をお考えの方は、石材店さんと一緒にご来社ください。)

    以上、3回に渡り、当社のサンドブラスト仕上げについてのご紹介でした。

    サンドブラスト【文字編】はこちらです。

    サンドブラスト【家紋編】はこちらです。

  • サンドブラスト【家紋編】2017年07月05日

    前回に続き、当社のブラスト課で出来るサンドブラストの表現についてご紹介します。

    2回目となります今回のブログでは「家紋編」として、石材に家紋を彫る場合の彫り方のご紹介です。

    この彫り方は家紋に限らずロゴなどにも適用できます。

    代表的な4つをご紹介します。

    それでは早速ご覧いただきましょう。

     

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    1つ目は【浮き出し】です。

    家紋の周りに縁をつけて、家紋を浮かせるように彫ります。

    当社ではこの彫り方が一番多いのですが、全国的にもそうではないかと思います。

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    2つ目は【立体彫】です。

    先ほどの浮き出しを行なった後に、家紋部分に強弱を施し、立体的な感じに仕上げます。

    基本的には縁を残して中を彫り込みます。断面図が凹型を想像していただければ分かりやすいかと。

    今回ご紹介する中では一番難易度の高い彫り方になります。

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    3つ目は【彫り込み】です。

    家紋を残すのではなく、家紋を彫る彫り方になります。

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    4つ目は【浮き出し(つや消し加工)】です。

    1つ目の浮き出しの後に、家紋部分の磨きを落とした彫り方です。

    それでは、一覧でもご覧いただきましょう。

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    いかがでしたでしょうか。

    墓石のデザインや石種・文字の彫り方との組み合わせで、家紋の彫り方もこだわってみては?

    白系の石種ですと、色を入れないと見えにくい彫り方もあります。

    詳しくは石材店さんにご相談ください。

    今回紹介しました彫り方は全て当社で可能です。当社で彫ったものを撮影しました。

    彫ったサンプルは当社にありますので、ご来社いただいてご確認いただくことも可能です。

    (お墓の建立をお考えの方は、石材店さんと一緒にご来社ください。)

    サンドブラスト【文字編】はこちらです。

    サンドブラスト【装飾編】はこちらです。

  • サンドブラスト【文字編】2017年07月04日

    今回から3回に分けて、当社のブラスト課でできるサンドブラストの表現についてご紹介していきます。

    1回目となります、今回のブログでは「文字編」ということで、石材に文字を彫る場合の彫り方のご紹介になります。

    ちなみにサンドブラストとは https://ja.wikipedia.org/wiki/サンドブラスト ←Wikipediaが開きます。

    墓石をご購入される際に「お墓のデザイン」「石の種類」「文字(書体・文字彫り)」を選ばれることになりますが、そのうちの「文字(文字彫り)」の部分。

    墓石を墓石たらしめる重要な部分ですね。

    墓石に限らず、建築の定礎板、記念碑など文字を彫る場合に以下の中から選ばれれば問題ありませんので、ご参考になさってください。

    今回はサンドブラストで文字を彫る場合の表現をみなさんが一番目にするであろう、お墓の正面文字を使って6種類ご紹介していきます。

    ※彫り方の名前は当社で呼んでいる名称です。地域や石材店さんによって違いがあります。

    まずは一般的な3種類から。

    1.png

    1つめは【彫込(浅彫り)】です。

    筆で書いたものを立体的に彫る感じです。

    筆でいう止めや押さえの部分は深く彫ります。

    浅彫りの名前の通り、あまり深くは彫りません。

    (文字の幅よりも浅く彫ります)

    2.png

    2つめは【彫込(基本彫り)】です。

    こちらも筆で書いたものを立体的に彫る感じです。

    筆でいう止めや押さえの部分は深く彫ります。

    浅彫りよりも深く、文字の幅と同じ深さに彫ります。

    おそらく日本で一番多い彫り方になります。

    迷ったらこれを選ばれれば問題ないかと。

    当社では特に指示がなければこの彫り方をします。

    3.png

    3つめは【彫込(深彫り)】です。

    こちらも筆で書いたものを立体的に彫る感じです。

    筆でいう止めや押さえの部分は深く彫ります。

    文字の幅よりも深く彫ります。

    今回ご紹介する6種類の中で一番難易度の高い彫り方になります。

    ここまでご紹介した【彫込】を断面図で見るとこんな感じです。

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    ↑浅彫り

    2-2.png

    ↑基本彫り

    3-3.png

    ↑深彫り

    ここまで一般的な彫り方をご紹介しました。

    彫込を選ばれる場合は地域によってある程度の深さが決まっているようですので、墓石をご購入の際には石材店さんに聞いてみてください。

    続いて派生パターンを3種類ご紹介します。

    墓石の竿石が斜めになっている洋型墓石などは彫込で彫ると水が溜まることがありますし、デザイン的にも似合いやすいので、当社ではこれからご紹介する彫り方の方をお勧めしています。

    和型の墓石でも彫込の場合、文字の中に泥バチが巣を作ったりすることがありますが、以下の彫り方であればそのような心配はありません。

    ただし、文字に色をいれられる場合は色が落ちやすいのでお勧めしておりません。

    また、色の薄い石種の場合は彫った文字がわかりにくいので、お勧めしておりません。

    (墓石に限らず、石へのブラスト全般に通用する話です。)

    4.png

    4つめは【谷彫】です。

    深さを変えずに彫ります。

    4-4-1.png

    断面図はこんな感じです。

    あっさりとした見た目に仕上がります。

    地域によってはこの彫り方が一般的なところがあるようです。

    5.png

    5つめは【縁彫】です。

    文字のアウトラインをぐるっと彫り、残った文字部分のツヤを消した彫り方です。

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    断面図でいうとこんな感じです。

    シャープな仕上がりになります。

    ロゴを彫る時にも適していると思います。

    白系の石に彫る場合、この彫り方が一番見えにくくなります。ご注意ください。

     

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    最後にご紹介する6つめは【山彫】です。

    先ほどの縁彫と似ていますが、内側に丸みを持たせた彫り方になります。

    文字の線の中心に向かって膨らんでいるように仕上げます。

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    断面図はこんな感じです。

    当社では1〜3でご紹介した彫込についでご依頼の多い彫り方になります。

    今回のブログでは、文字の彫り方のうち、代表的な6種類をご紹介いたしました。

    最後に、一覧でもご覧いただきましょう。

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    いかがでしたでしょうか。

    文字彫りは墓石のデザインや石種、それから書体によって適した彫り方がありますので、こんな彫り方があるということを知った上で、石材店さんとご相談の上、お選びいただければと思います。

    もちろん、墓石に限らず、記念碑や社名碑など石に文字を彫る場合には今回の彫り方を参考になさってください。

    また、今回紹介しました彫り方は全て当社で可能です。当社で彫ったものを撮影しました。

    彫ったサンプルは当社にありますので、ご来社いただいてご確認いただくことも可能です。

    (お墓の建立をお考えの方は、石材店さんと一緒にご来社ください。)

    サンドブラスト【家紋編】はこちらです。

    サンドブラスト【装飾編】はこちらです。

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